とことこ編集者雑記

47歳バツなし独身乙女座A型トイプーふたご飼い。出版社勤務ですが編集部門から離れた、のか? とりあえずはてなブログにお引っ越し

独女はつらいよ・マンションより愛をこめて

さて。「結局独身女性はマンションを買ってもいいの? よくないの?」という件は
3/14の日記にも書いたように「最適期は過ぎてしまったかもしれません」が
前置きです。で、「ただし、ご自分にとっていい物件(相手)と、うまく
タイミングが合えば(頭金が貯まった、など)全然OKでしょう!」と。
「出会いと縁」がキーワードになるあたり、ホントに結婚と似てますね。
って、結婚したことのない私が言っても、何の説得力もありませんが。
そこで思い出すのは沢木耕太郎「バーボン・ストリート」の一編「ポケットは
からっぽ」に外国の小説を引き合いに、こんな内容がエッセイに書かれています。
「男が本当の意味で青春を終える時、それは生命保険に入った時だ。もし自分に
万が一のことがあっても、遺されたお金で家族は暮らしていける。とはいえ、
当然その中に自分の姿はもうない。だけど家族は『掛け金』を受け取ることが
出来る。二者択一を迫られて『自分は死ぬ』、つまり負けの側に賭け金を置いた
瞬間、将来の家族の日々の糧を得る代価として、男は何かを失うのだ」と。
かなーり意訳しました。今、本が手元にあらず。ノンフィクション作家・
沢木耕太郎の初期のころのエッセイだったんで、文庫オチを機に買ったような気が
します。って大学生だわ当時。
保険に対する考え方に「そういうとらえ方があるんだなー」と、蒙を開かれた思い。
※↑引用したこのくだりは、原文と同じではなかった。もっと言うならば、
原文の方がさらに残酷な事実を突きつけた挙句、さらに希望的な文章だった!!
いやーもーあったりまえですが、原文、すっごくイイ!
この日記で初めて「バーボン・ストリート」に触れた方には、ぜひ
原本に当たっていただきたい。私は、男の人が家族のために生命保険に
入ることを「青春を」「失う」ことかと脳内変換してました。
でも、沢木節では(仮にそうだとしても)、↑こういう表現には
しないんですよねー。いやいやいや、感服しました。ええ。後日追記
またなんでそんなお話を、というのは私にとってはマンション購入は、この
「生命保険に入る」に近い行為だったなぁ、と(リアル生命保険にも加入済み)。
前にも書きましたが「マンション買ったからって一生独身だなんて決めてないって」
というお考えの独身女性も多いと思いますが、個人的には、将来にイベント
(起業や留学も含む)を控えているのであれば、現金は手元に置くにしくはないと
思います。えーとそんな自分は、それでもマンション買っちゃいました。
つまり「結婚する・しないで言うと『しない>する』である可能性が高いから
『しない』の側に賭け金を払った」ということです。ええ。……うーむ。
はっ、なにやら湿度の高い日記に。
あと、それとは別に「賃貸住宅の割高感」はあるんですよねー。しかし女性誌の
マネー特集読んでも登場する皆さん結構それなりの額を、毎月家賃に払って
らっしゃる。全員に家賃補助が出てるとも思えない。購入を検討されている方には、
まず先に「分譲タイプの賃貸物件で暮らしてみる」という実地体験をする機会に
巡り合えるようなことがあるとよいのでは、と思います。
その方がより具体的に、付帯設備のグレードの差や「賃貸だから××万円の
家賃だけど、この部屋を買ったら35年ローンにすると×○万円ってことで……」と、
実感に裏打ちされるんですよね。購入動機が。そうすれば動機が確かな分
貯金ペースも上がるだろうし、逆に「こういう物件を渡り歩いて生涯賃貸派〜」と
覚悟が決められるかもしれません。独身女性のマンション購入ブームも
久しくなってきましたから(第一波は90年代半ばですし)、
そういった物件が購入者の諸事情によって、賃貸市場に出回ってくる日も
そう遠くはないかもしれません。


果たして、この日記を書いている時点で実は鍵の引渡しが終わっております。
マンション購入が吉と出るか凶と出るか? 一応、永住予定で物件を決めました。
何かありましたら「マンション購入残酷物語」だの「わが闘争」だののタイトルで
ここに書いていければ、と思います。……やっぱりね。「買ってよかったー!」と
思う人がHPやブログでこうして記録に残すことの方が圧倒的に多いわけですよ。
または、職業やら商売やらで、このネタを扱っているとか。「自分は買っといて、
他人には『買わない方がいいかもよ』ってどういうこと?」とお思いの方には
ご不快だったかもしれません。ですが「正直、コレでよかったのかどうかは
本気でわからん。けどもう、『自分は結婚しないだろう』側にチップ
乗せちゃったよ!」という顛末を述べて、これにて<独女はつらいよ>編、
終了です。お読みくださった方には、御礼申し上げます。