やはり緩急…。
当時の斉藤由貴はシングル「悲しみよこんにちは」と、
同日発売でセカンドアルバム「ガラスの鼓動」を
リリースしたばかり。
直前の連ドラは「スケバン刑事」だし
映画は「雪の断章」だしで、
こんなに明るく弾けるように笑う女の子だったんだ…と、
国民は驚いたんじゃなかったかという記憶。
ただ、今振り返って思うによくも悪くも
アイドル路線の作品ではなかった。
いや朝ドラなんだから当たり前なんだけど、
結婚…はともかく出産育児と「女の一代記」を
なぞっていくわけで、フォーマットとしては
「アイドルドラマ」、それも自らが地ならしをした
「スケバン刑事」ヒロイン後任の南野陽子に
この時期で男子人気は肩を並べられた感があるなぁ。
「はね駒」放映期と「スケバン刑事Ⅱ」の後半、
クライマックスに向けて盛り上がった時期が一緒。
「スケバン刑事Ⅱ」は「夕ニャン」見てた男子高校生が
そのままCXつけっぱなしで逸見さんと幸田シャーミン見て、
ご飯食べ終わる頃に始まってる、て流れだったような。
初代は一応原作に寄せた作りにしたのに対し、
2代めはもうちょいアレンジきかせられたしね。
80年の「パタリロ」連載きっかけで「花とゆめ」を
定期購読していた私にとって、麻宮サキ=斉藤由貴は
本当に無理あった。原作では作者が「ドラマ化するなら
サキ=志穂美悦子、神恭一郎=野口五郎かなー」という
書き込みもあり。アクション女優枠だったんですよ、本来は。
そこをⅡでアイドルドラマにして、ヒロインを
ドラマティックに映す→男子受けするように作ったのでね。
「女の一代記」は、どんどん泥くさくなるばかりだったのに。。
あんまり「はね駒」の感想にならんかった…。