読んだもの雑記

主に漫画の感想を書いていきます

「フラワー・オブ・ライフ」完結 感想 その2

昨日分の日記には「副次的効果」と書きましたが。 むしろコチラの方が本旨かもしれない。 それは「コマを描き足して1ページ増やすことによって、箱割を整える」。 ※またもやネタバレご注意。 雑誌掲載時ではP139-140が見開きでした。この場合、どちらのペー…

「フラワー・オブ・ライフ」完結 感想 その1

「商業誌作品はコミックスが決定稿なんだ決定稿なんだ決定稿なんだ。 好きな漫画を全部雑誌連載でおさえてたら、時間がいくらあっても足りないし。 だから、コミックスで読めばOKなんだ。 お、応募者全員プレゼントに興味なんてないんだからねっ!」 てな感…

「雪後」「おもかげを風にあたへよ」

お骨が安置されている実家にて蔵書を発掘。2冊。梶井基次郎全集(ちくま文庫)「雪後」に引用された、 チェーホフの短篇「たわむれ」より。 ☆ 「乗せてあげよう」 少年が少女を橇に誘う。二人は汗を出して長い傾斜を牽いてあがった。 そこから滑り降りるのだ…

雨雲の上は満月

昼帰宅。3時間ほど眠ってから出社。 今日はメーデーだけど平日ではあるので、編集部は割と出社ぎみ。 自分もラフチェックを受けて、編プロ氏に投げなければいけない物件などあり。 あと、本当は5/2午前着で宅急便を出したかったけど 最終便はもう行っちゃっ…

見舞い

母+叔母+兄夫婦+チビ+自分、で祖母の見舞いに。 今回の第一報では「重篤」「あと一両日中」と言われていたが 駆けつけてみると意識はあるようで、声がすると まぶたを開け、おそらくもう見えないであろう目で見ようとし、 ツボに入った会話には満面の笑みを…

哀愁的フリーライターまたは葉桜忌

昨年末、立て続けに重松清の文庫新刊が書店に並んだ。 11月「卒業」(新潮文庫) 12月「哀愁的東京」(角川文庫) 1月「送り火」(文春文庫)。 いずれも03年8月〜04年2月に単行本発売。 中編集・長編・短編集とスタイルも異なる。 そして執筆期間は01年の直…

プチ同窓会

大学のゼミ同期、自分含む3名と先生。 自分以外は寄生虫博物館から(なぜ?)スタート。 自分だけ、晩ご飯から参加。完徹で入稿してたしね。 到着。1人がなんと、こなれた和服姿。 ほー、という口の形をしたところで 「××さん(私)、ADみたいな格好して」と…

賃貸と分譲、どちらが得か

人事不省。なので火曜に届いた書類を元に、ちょいと考察など。 今月、144万2772円の繰上げ返済を行いました。以前の日記をコピぺすると 返済開始=平成17年5月。借り入れ金額2380万円 25年ローン平成17年5月(金利2.0%) 平成27年5月(金利3.5%)(微調整…

私が漫画編集者を降りた理由 後書き

ここからはちょっと「漫画編集者」に限定しない内容になるので <後書き>としました。 結果的に自分は「漫画編集者」になることから逃げました。 でも、逃げることが即ち不正解だったとは思っていません。 とはいうものの最初の出版社も逃げるように辞め、 …

私が漫画編集者を降りた理由 最終回

漫画編集者を辞めて入った編プロの試用期間が終わる瞬間に、 今の会社に契約社員として採用されました。「契約か」とは思いましたが とりあえず収入が上がるので、現ナマを掴みにいったのです。 一般誌に配属され、20代最後の半年間〜38歳の今に至るまで、 …

私が漫画編集者を降りた理由④

やってみなけりゃわからない、というのは何にでもあることで。 ○一般誌→大勢の人と共同作業→ありもの(店とか人とか場所とか)を紹介する →「自分で創る」仕事じゃーないよな ○漫画(文芸)→漫画家(作家)と打ち合わせ→(取材とかがあっても) →「無から有…

私が漫画編集者を降りた理由③

※今日の日記は比較のため、最初の出版社での仕事環境が主な内容です 一般誌だと、仕事相手はライター、カメラマン、デザイナーが だいたいワンセット。 ファッションページならスタイリスト、ヘアメイク、 モデル&モデル事務所の人。 お店紹介ページならマ…

私が漫画編集者を降りた理由②

「好きなこと」と「できること」は違う。 ゆるく言えば自分の適性、大げさに言えば自分の限界に向き合った上での 実感でした。 当然「好きなこと=できること=むいていること」と信じて 転職したわけですから それなりにショックではありました。 いやいや…

私が漫画編集者を降りた理由①

ハイ、結論から言いますと「人と向き合えなかったから」です。 終了。 ……。 もう少しちゃんと書くと。自分は漫画にはそこそこ詳しいし、好きだし、 だから漫画の編集者なら、できるんじゃないかと思ったし やってみたいとも思っていました。他のジャンルの編…

「ヨイコノミライ」感想

ネタバレ危険!!! すでに多くの人が言及している「ヨイコノミライ」。 ハッピーエンドからバッドエンドまで、キャラクター達が迎えたラストの 振り幅の広さが「ひと言書かずにおれない」感を誘発しているのではないかと。 基本的には全員、それぞれの持ち…