読んだもの雑記

主に漫画の感想を書いていきます

独女はつらいよ・契約社員心の旅路

♪春は名のみの〜風の寒さや〜
と気分転換に一曲歌って、ひたすら続きます。
いろんなことを書こうとしてとっ散らかり、参考文献だけ挙げるに留まってます。
しかし昨日の日記「これが40歳になると正社員経験者の85%に対し、フリーター
経験者の有配偶率は70%を切るという」←男性について書かれたものであれば
「そういうこともあるかもね」と思えるのに※そんなソースは持ってません。
どこかにありそうですけどね、女性について「正社員の方が、フリーターよりも
結婚率が高い(乱暴な要約)」というデータを聞くとあわわわ……と
思ってしまうということは、自分も別役割分業の桎梏から自由ではない、
ということなのだね。即ち「男は稼ぎがなければ結婚できなくてもしょうが
ないかもしれないけど女の職業は『結婚できる・できない(する・しない)』とは
関係ないじゃん」と認識していた、ということだから。あちゃー。
「ショックを受けてること」にショックを受けるというか。
若年層の二極分化については山田昌弘も近著で触れてたかと思います
(書名失念!)。
「大卒は大卒同士、高卒は高卒同士(略)、同質の家庭環境で育った男女が
結婚するから、福利厚生に恵まれた会社に就職し、産後働き続けることにも
理解のある就労状況を準備できた『勝ち組』と、そうでないもの同士の
組み合わせによる『負け組』の差がダブルで開いてきている」。
さて、マンション購入話関連として、女性の雇用状況について思うことを
つらつらと述べてきました。熊沢誠「女性労働と企業社会」(岩波書店)から
ザックリと引用すると仮に正社員であっても男性に比して女性の賃金は低く
「所定内給与」では男性100に対し女性64、残業手当など込みの「決まって
支給する現金給与額」では98年当時で62。さらに非正社員を含めると、
対男性比は51%にまで下がります。ま、平たくならすと、女は男の半額で
働かされているということですね。
「独女はつらいよ」を書いている途中で「派遣社員の賃金は正社員の1/3」
という答弁があった模様。最早「女は」「男は」という性差の話ではなくなりつつ
あるようでもありますが、01年刊行玄田有志「仕事のなかの曖昧な不安」
(中央公論社)によると00年8月時点での40−54歳大卒の完全失業者が5万人で
あるのに対し25歳未満の中卒・高卒失業者は38万人。
新卒者の雇用が抑制された結果、それでも稼がなければならない若者の多くが、
非正規雇用の状態に甘んじる。資料を恣意的に引用しているきらいがありますが、
私にはこうとしか見えない。
「女子ども」は「大人」が決めたとおり、黙って安い金で働いてなさい、と。
つづく。